【レイキとの出会い②】初めてのレイキ体験会で緩んだ心
出会いには,その人それぞれのタイミングがあるのだと思います。
レイキ(靈氣)との出会いも同じこと。
わたしがレイキ(靈氣)と出会うタイミングがようやくやってきたのは,病気が発覚し,手術が数週間後に迫る切羽詰まった時期でした。
友達に教えてもらってネットでさんざん調べた挙句,数年間忘れてしまっていた「レイキ」。
その「レイキ」という言葉が,ふと,記憶の奥から出てきたのです。
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健康を取り戻すためには何でもしようと,様々なことを試そうとしていたときに,「レイキ」とレイキスクールの「香りの森」のことを思い出したのでした。
早速,先生のホームページを見てみると,数日後のぽっかりと予定の空いた週末に,公開体験会が開かれることになっていました。
数年前にはスケジュールが合わずになかなか行けなかった体験会に,このときはほんとうにタイミングよく行けることになったのです。
緊張感と弾んだ心が織り交ざったような複雑な気持ちを抱えながら,その週末,ひとりで体験会へ。
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体験会が行われていたのは,東京・中央線の武蔵境の駅前にある「武蔵野プレイス」という公共施設の中の一角。
会場へ着くと,そこは,空気がふんわりと柔らかく温かく,その場にいるだけで癒されてしまいそうな優しい空間です。
穏やかな感じの女性スタッフの方に,奥の椅子へと案内されました。
手術を控えていること,緊張していて頭や背中が痛いことを施術の担当の方に伝えると,その方はわたしの頭にタオルをかけ,上からそっと手を当ててくださいました。
柔らかいタオルに頭をくるまれている感触の,まるで赤ちゃんのおくるみのような心地よさ。
その上に当てられている手から伝わってくる,じんわりと優しい温もり。
しばらくして,当てられている手が頭から背中へと移ってきたころには,その手がますます熱くなっているように感じました。
担当の方に,この熱さは手の温度ではなく,氣の感覚だと教えていただきました。
手から伝わる氣の温もりを感じていると,やわらかい安心感に包まれ,だんだん眠くなってきました。
静かで,私の周りだけ時間が止まっているよう。
それまで味わったことのない,特別な感覚でした。
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この不思議な時間に身を任せているうちに,心の中に積み重なっていた数々の雑多な思いが少しずつ霞んでいくようにも感じました。
「もっと早くに病院に行けばよかった」という後悔の気持ち,「受験生の娘がいるのにこれから大丈夫なのか」という不安,「家族に申し訳ない」という罪悪感。
そんな思いがだんだんうすぼんやりとした形になって,代わりに,頭の中がその場の明るくて柔らかい雰囲気に染まっていきました。
今のこの時間の感覚に身を任せ,レイキのエネルギーで満たされることによって,自然に心が癒されたのでした。
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30分の施術が終わったころには,肩周りや背中が楽になっていて,頭も軽くなっていました。
帰りには先生ともお話しできて,とんとん拍子で話が進み,その日の夜にはメールで受講の予約をさせていただきました。
手術前にレベル1を受講できることになったのです!
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石橋を何回叩いてみても安心出来ず,結局また別の石橋を探しに行くような優柔不断な性格だったわたしが,このときだけは,ほとんど直感で受講を決めることが出来たのでした!
わたしにとって最も辛かった時期に,レイキと出会うという幸運が重なったのです。
まさにこの時が,レイキを始めるタイミングだったのだと思います